なぜ男はいつも払わなければならないのか?デート代をめぐる終わらない議論

男性がデート代を払うべきか、それとも割り勘にすべきか。日本でも頻繁に議論を呼ぶテーマですが、外国でも同様のようです。Redditで繰り返される議論から、現代の恋愛における「お金と役割」の複雑な関係が見えてきました。

デート代の支払いは誰がすべき?外国人たちの本音

「Why should men always pay?(なぜ男はいつも払わなければならないのか?)」という挑発的なタイトルで投稿されたスレッドが、議論を呼んでいます。投稿者は男女平等が進む現代において、なぜデート代は男性が払うという慣習が残っているのかという素朴な疑問を投げかけました。

このトピックは定期的にRedditで議論され、毎回数百のコメントが寄せられる「永遠のテーマ」となっています。今回も賛否両論が激しく対立し、それぞれの立場から感情的な意見と論理的な分析が入り混じる議論となりました。

「男が払うのは当然」派の意見

魅力とプロバイダー役割の関係

あるユーザーは、男性が払うことの本質について次のように述べています。

「これは魅力の問題。男が『提供できる存在』だと示すのは普通に惹かれる要素。」

この「プロバイダー(提供者)」という概念は、議論の中で繰り返し登場します。プロバイダーとは、家族や恋人に経済的・物質的な安定を提供できる人物を指す言葉で、特に北米では伝統的に男性に期待される役割とされてきました。

princessro123(1upvote)も同様の視点から次のように語ります:

「最初のうちは男が払う方が自然だと思う。口説かれる感覚が好き。」

彼女にとって、男性がデート代を払うことは単なる経済行為ではなく、「口説かれている」という特別な体験の一部のようです。

歴史的背景と暗黙のルール

kflemings89は、この慣習の歴史的背景について言及しています。

「本来払う必要はない。この慣習は、女性が収入を得られなかった時代の性別役割に由来する。」

興味深いことに、彼は慣習の起源を認識しながらも、それが現代まで続いている理由について理解を示しています。つまり、歴史的な不平等から生まれた慣習が、現代では別の意味を持つようになっているのです。

md9bnw8は、この慣習の現実的な側面を指摘します。

「これは暗黙のルール。多くのカップルは長期になると割り勘や交互払いに移行する。」

つまり、「男性が払う」というルールは主に初期段階のデートに適用され、関係が深まるにつれて自然に変化していくという実態があるようです。

誘う側の非対称性という現実

この議論で最も支持を集めたコメントの一つは、Scarred_wizardの鋭い指摘でした。

女性がデートに誘うことはほとんどない。この前提を無視した平等論は現実的じゃない。」

これは単純ながら重要な観察です。もし「誘った側が払う」というルールを適用した場合、女性が男性を誘うことが稀である現状では、結局男性が払うことになるという構造的な問題を指摘しています。この「誘う側の非対称性」は、デート代の議論において見落とされがちな重要な要素です。

「割り勘こそ平等」派の意見

時代遅れの慣習への強い反発

Dapper_Outside_4764は簡潔に断言します。

「その考え自体が時代遅れだと思う。」

Xboxone1997はより感情的に反応しています。

「こういう考えの人たち、正直おかしいだろ(笑)。」

カジュアルながら、伝統的な価値観に対する世代間のギャップを如実に表すコメントです。

誘った側が払うべきという原則論

Environmental_Snow17は、より原則的なアプローチを提案します

「男が常に払う必要はない。誘った側が払うべき。」

これは一見公平な解決策に見えますが、先述のScarred_wizardが指摘した「誘う側の非対称性」の問題を考慮していません。理想と現実のギャップが、この議論を複雑にしている要因の一つです。

隠れたコストの議論

興味深い視点を提供するのは、Swaggy_Buffです。

「数学的に見るなら、女性は化粧品や服に多く支払っている。完全な公平を求めるならそこも考慮すべき。」

この議論はしばしば日本でも巻き起こります。たいてい、「男だって洋服だってこだわったりしてる…!裸で行っていいのかよ」と不毛な議論を呼ぶのが定番ですね。

これに対しては、より攻撃的な意見も出ています。

「なぜ男が女性の『不安解消コスト』まで払う必要がある?それなら学歴やキャリアも同様に評価されるべきだ。」

この意見は、女性が男性に経済力を求める一方で、男性が女性に求める要素(学歴、キャリア、外見など)は「差別的」とされることへの不満を表しています。平等を求める議論が、実際には「都合の良い部分だけの平等」になっているのではないかという批判です。

「状況次第」派の現実的アプローチ

正解のない問題という認識

議論が白熱する中で、より冷静で現実的な視点も提示されています。princessro123(1upvote)は次のように述べます:

「正解も不正解もない。カップルごとに最適解は違う。」

この柔軟な考え方は、画一的なルールを求めることの限界を認識しています。文化的背景、経済状況、個人の価値観など、様々な要因によって「正解」は変わるという現実的な認識です。

md9bnw8(3upvotes)の観察は、多くのカップルの実態を反映しています。

「長期関係になると、自然と割り勘や交互払いに移行する。」

これは、初期段階では伝統的なパターンに従いながら、関係が深まるにつれて自然に調整されていくという、多くのカップルが辿る現実的なプロセスを示しています。硬直的なルールではなく、関係の発展に応じた柔軟な対応が実際には行われているのです。

なぜこの議論は終わらないのか

かつては、男性が誘う、男性が払う、関係は自然に進むという一連のルールが、良くも悪くも共有されていました。

だが今は、経済状況も、ジェンダー観も、人が求める関係性もバラバラになりました。

それでもなお、人は「分かりやすい正解」を欲しがります。

だからこのテーマは、毎回のように炎上します。

恋愛が自由になった分だけ、不安もまた、自由になってしまったのかもしれません。


本記事の元スレッド: Why should men always pay?