「墓まで持っていく秘密って、ある?」——海外Redditで語られた、誰かを守るための嘘と小さな罪

海外掲示板Redditで「墓まで持っていく秘密は?」と問われ、1,700件を超えるコメントが寄せられました。そこに並んだのは罪の告白だけではありません。祖父を罪悪感から守るための嘘、誰にも言わない親切、そしてクラス全員を巻き込んだおならの犯人まで、人が秘密を抱える理由は意外なほどさまざまでした。

海外掲示板Redditの「r/AskReddit」に、「あなたが墓まで持っていくと分かっている秘密は何ですか?」という問いが投稿されました。集まったのは、後悔、家族への思い、くだらない失敗、そして誰にも言わない善意です。

なお、スレッドには「それが本当ならシャレにならない」犯罪や人の死にまつわる告白も多くありました。ただ、そこを面白がって並べる記事にはしたくありません。今回は、誰かを守るために黙っている秘密や、墓まで持っていくほどでもないのに妙に忘れられない秘密を中心に拾っています。

「返済は済んだことにした」——相手の尊厳を守る秘密

最も支持を集めたのは、祖父の介護施設費を立て替えた孫の投稿でした。祖父は自宅が売れたら返済すると約束していたものの、介護費は毎月の収入を大きく上回っていました。孫は返済を受け取ったと伝えながら、実際には一銭も受け取らない決断をしています。

「私は、祖父の介護施設費を8か月分立て替えていた。祖父は家が売れたら返すと約束していたが、施設費は毎月の収入を大きく上回っている。返済を受け取れば、祖父の資金はすぐに底をつく。そこで私は『売却金から、立て替えた分はもう返済してもらった』と伝えた。実際には一銭も受け取っていない。祖父がその事実を知れば、自分が孫の負担になったと責め続けるからね」— AnUnConcerndCitizen(8,793 upvotes)

「自分の墓に持っていくのではなく、祖父の墓に持っていく秘密だ」と投稿者は書いています。金銭をめぐる嘘でありながら、そこには祖父が「迷惑をかけた」と思わずに暮らせるようにする配慮がありました。

また、銀行で働いていたという別のユーザーは、制度の手続きに困っていた高齢者と、生活費を引き出せなかった女性のために規則を破った経験を明かしています。

「80歳くらいの男性が、住宅ローンを自動引き落としにしたがっていた。でも、紙の書類を郵送し、署名して返送してもらい、さらに処理するという仕組みでは、間に合わず延滞になってしまう。彼はひどく不安がっていた。だから私は署名を写して書類を通した。別の日には、加盟店のミスで口座がマイナスになり、早く振り込まれた給料が保留されて食料を買えない女性の保留も解除した」— hobbes8889(3,646 upvotes)

正しい手続きだったかは別として、コメント欄には「お前はいいヤツだよ」という反応が相次ぎました。秘密の中には、ルールを守ったという事実ではなく、目の前の人を助けたという事実を選ぶものもあるようです。

真実を伝えないのは、誰かを守るためなのか

秘密は、ときに「知らない方が幸せかもしれない」という判断から生まれます。

「兄が亡くなった時、彼は一人で暮らしていて、心の病で周囲と距離を置いていた。母には、彼が眠るように亡くなったと思っていてほしい。実際にはつらい最期だったけれど、母にその姿を想像させたくない。私はこのことを一生抱えていく。でも、少なくとも母には背負わせずに済む」— Beneficial_Ad_4386(1,392 upvotes)

投稿者が選んだのは、真実を伝えることではなく、母親の中に残る息子の記憶を守ることでした。

同じように、親友の父親が亡くなる直前、自分に何度も連絡を試みていた事実を知ったというユーザーもいます。しかし、親友には伝えないと決めました。

親友の父親が亡くなる前、私にメッセージやビデオ通話を何度も送っていた。親友はそのことを知らない。『人生で最悪の出来事の直前、あなたの父親は僕に連絡しようとしていた』と伝えたら、答えのない問いを20個も渡すことになる。何を話したかったのか。なぜ僕だったのか。何か変えられたのか。彼はきっと、その問いを死ぬまで抱える。だから言わない。真実だからといって、告白する必要があるとは限らない」— rahpexphon(185 upvotes)

誰かのために黙ることが、本当に正しいのかは簡単には決められません。それでも、相手に何を残すかまで考えた末の沈黙であることは伝わってきます。

おなら、オーロラ、死後の合言葉

一方で、スレッドには人生を左右するほどではないのに、なぜか妙に口外できない秘密も集まりました。

「クラス全員が、誰かがおならをしたせいで居残りになった。おならをしたのは私だ」— ddddyyylllaaannn(3,263 upvotes)

「頭の中に、これまで一度も口に出していない秘密の合言葉がある。もし誰かがその言葉を私に言ったら、魔法かタイムトラベルか、何かが本物だと分かる。もっとも軽い部類の秘密だね」— SusieQ314(3,150 upvotes)

そして、親孝行のつもりでついた、少しだけ罪悪感のある嘘もありました。

「アイスランド旅行中、両親はオーロラを撮ろうとして失敗していた。機材や設定が合わなかったんだ。旅行の途中で、私は他の人が撮ったオーロラ写真を母のスマホで撮影してしまった。帰国後、両親は『やっと撮れた』と大喜びした。写真を印刷して、家に来る人にも見せている。もう真実は言えない。両親があまりにも喜んでいるから」— Dramallamadingdongle(39 upvotes)

秘密には、抱えきれない重さを持つものもあれば、笑い話にしかならないものもあります。けれど共通しているのは、話さないという選択の向こうに、誰かへの思い、失いたくない関係、あるいはほんの少しの照れがあることです。

墓まで持っていく秘密とは、必ずしも最も暗い真実のことではないのかもしれません。人に言わないことで守りたいものがある。その小さな沈黙こそが、その人だけの秘密になるのでしょう。