日本を訪れる外国人観光客が必ずと言っていいほど吸い込まれていく場所、それがゲームセンターだ。きらびやかな照明、大音量のBGM、そして「あと1回やれば絶対取れる」と思わせる絶妙な配置のフィギュアやぬいぐるみたち。

しかし、気づけば財布からは札が消え去り、手元には何もない……という悲劇は万国共通らしい。Redditの日本旅行コミュニティやアニメフィギュアコミュニティでは、「日本のUFOキャッチャーって詐欺なの?」「どうやったら勝てるの?」という議論が定期的に勃発しています。
今回は、そんなクレーンゲームをめぐる「詐欺派」と「擁護派」の激しいバトルから、自称「プロ」によるガチの攻略法まで、Reddit民たちのリアルな声をお届け。
否定派:「完全に詐欺だろ」「プログラムされてる」
まずは、r/Tokyoに立てられた「これって勝てるの? それとも金を巻き上げるための詐欺?」という直球の質問から。
あらかじめ設定された間隔で景品が出るようにプログラムされてるんだよ。店側が景品の原価以上の金を確実に回収できるようにね。まあ、完全に露骨な詐欺ってわけじゃないけど、基本的には詐欺だよ。 — MonkeyDeathCar(12 upvotes)
お台場のジョイポリスでソニックの人形を取るために5,000円も突っ込んだよ。マジでクソくらえだ。 — Zenpher(12 upvotes)
広島のビックカメラで5,000円近く使ったのに、店員は助けてくれすらしなかった(笑) — TravelWeird53(2 upvotes)
肯定派:「実は科学」「練習で上手になる」
やはり「詐欺だ」「ぼったくりだ」という恨み節は多い。しかし、これに対して「やり方を知らないだけだ」と反論する歴戦の猛者たちもいます。
UFOキャッチャーは実は科学なんだよ。やり方さえ知っていれば最高に楽しい。実際、秋葉原にはこれをプレイして景品を転売して利益を出してる連中がいるくらいだ。 — Ulrezaj(12 upvotes)
詐欺じゃないよ、だってエンターテインメントなんだから。俺は手ぶらで帰ったことはないし、景品の価値以上にお金を払っちゃった時でも、友達と一緒に楽しめたからね。お祭りのぼったくりゲームとはレベルが違うよ。 — [deleted](12 upvotes)
何度も挑戦して、何度も失敗した。でも1回目で小さなぬいぐるみを取れたこともあるし、彼女のためにデカいニャンコ先生のぬいぐるみを取るのに4,000円使ったこともある(笑)。それでもめっちゃ楽しいし、上手くなれるよ。 — sorsamestari(12 upvotes)
プロが語る「天井」の真実と、避けるべきゲーセン
そんな中、r/AnimeFiguresに降臨したのが、自称「プロ」のsasheiです。彼は毎年数ヶ月間東京に滞在し、UFOキャッチャーで取ったフィギュアを秋葉原のショップに転売して利益を出しているとのこと。彼によれば、多くの観光客が「詐欺だ!」と叫ぶのには理由があるようです。

観光客が「完璧に掴んだのに落ちた! 詐欺だ!」って大声で文句言ってるのをよく見るけど、あれは『天井機』の仕組みを知らないだけなんだ。一定の金額(デカいぬいぐるみなら大体10,000円くらい)を入れるまでは、アームの力が抜けるように設定されてる。 — sashei(58 upvotes)
つまり、アームが弱くて途中で落ちるのは「そういう仕様」なのだ。さらに彼は、場所選びの重要性についても語る。
秋葉原のGiGo(旧SEGA)とタイトーは避けろ。例外は発売日のフィギュアが入ってるGiGo 5くらいだ。秋葉原でマシなのはレジャーランド2店舗。基本、秋葉原のゲーセンは観光客向けのトラップだね。新宿はまあまあ。歌舞伎町タワーの新しいナムコは簡単だけどプレイ料金が高い。 — sashei(58 upvotes)
激しく同意! GiGoは秋葉原に起きた最悪の出来事の一つだよ😑 何店舗かで試して、もう行くのをやめた。完全に時間の無駄。 — KohaisCollection(2 upvotes)
人通りの多い場所(渋谷、秋葉原、難波など)の機械は、客が絶えないから難しく設定されてるんだよ。逆に静かなエリアのゲーセンは、客を呼ぶために設定が甘めになってることが多い。 — T_47(31 upvotes)
スタッフを味方につけろ! 究極の攻略法は「悲しそうな顔」?
では、どうすれば勝てるのでしょうか? 驚くべきことに、複数のスレッドで共通して語られていた最強の攻略法は、アームの操作テクニックではなく「コミュニケーション」だそうです。
GiGoやタイトーでプレイするなら、時間をかけろ。スタッフにプレイしているところを見せるんだ。悲しそうな、あるいはイライラした顔をして、スタッフと目を合わせろ。彼らは客に楽しんでもらうためにいるから、失敗してるのを見れば助けに来てくれる。恥ずかしがらずに助けを求めろ。300円じゃ助けてくれないけど、1,000円を超えたあたりから徐々に手助けしてくれるようになるよ。 — sashei(58 upvotes)
店員の一人が、友達へのハローキティを取るためにコーチしてくれたよ。新宿の歌舞伎町あたりだったかな。俺の最初の2回のプレイがあまりにも酷かったから、哀れに思ったんだろうね。観光客だと思われたのもあるかも。 — Alien_Diceroller(31 upvotes)
デカい猫のぬいぐるみを取ろうとして、すでに恥ずかしいくらいの金額を突っ込んでたんだ。相当の金額をかけていたせいで諦めきれなくて、店員に助けを求めた。そしたら彼、機械を開けて、ぬいぐるみの紐を穴のギリギリのところに置いてくれたんだ! 次の1回でゲットできたよ。たくさんお金を使ってるのを見られてるなら、聞いてみて損はないね。 — [deleted](31 upvotes)
友達は目を合わせるべきだったな。機械にトンネルビジョン(視野狭窄)になってて、スタッフが助けに来るまでに20,000円も使っちゃったよ。 — LionNP(2 upvotes)
奇跡のアヴァランシュ(雪崩)と、結局のところ
もちろん、テクニックや運で大勝利を収めるケースもあります。
500円で6回プレイできる台で、アルパカのキーホルダーを狙ったんだ。アームがタグに引っかかって、そのまま『アヴァランシュ(雪崩)』が起きた! 一気に18個も落ちてきたよ(笑)。 — [deleted](31 upvotes)
しかし、プロのsasheiでさえ、最後にはこう締めくくっています。
もし特定のフィギュアが1つか2つ欲しいだけなら、プレイの仕方を学ぶ方が高くつくかもしれない! とはいえ、プレイすること自体が楽しいし、景品が落ちた時のあの音は本当に最高なんだよね :-) — sashei(58 upvotes)
UFOキャッチャーは詐欺か、科学か。その答えは「お金を払ってでもあの『落ちる瞬間の快感』を味わいたいかどうか」にかかっているのかもしれません。次に日本でクレーンゲームの前に立つ時は、ぜひ「悲しそうな顔でスタッフと目を合わせる」テクニックを試してみてください。
ただUFOキャッチャーって落とした瞬間がクライマックスで、手にすると「あれ、なんでこれ欲しかったんだっけ?」ってなりますよね笑。