「Bo-taoshi(棒倒し)」と題された1本の動画が、海外掲示板Redditのマイナースポーツ専門サブレディット「r/theocho」に投稿され、1,700件以上のupvotes(いいね)を集めました。
動画に映っているのは、防衛大学校の開校記念祭で行われる名物行事「棒倒し」です。長さ約4メートルの棒をめぐって、若者たちが殴り合い、蹴り合い、飛び交う姿に、海外のユーザーたちは度肝を抜かれました。
「俺たちの運動会は茶番だった」——外国人の驚愕
俺たちの運動会がいかに貧しかったかを思い知らされた。 — rothbard_anarchist(717 upvotes)
うちの学校はドッジボールすら禁止だったのに、日本は学校でバトルロワイヤルをやってるのか? WTF? — Donoots(49 upvotes)
武器なしの戦争ゲームを作るのは日本にしかできない。 — FBI_03(10 upvotes)
LAの高校でこれをやったら人が死ぬ。 — ih8karma(12 upvotes)
彼らが驚くのも無理はありません。防衛大の棒倒しは、各チーム150人(攻撃陣75人、防御陣75人)が入り乱れる大規模な肉弾戦です。制限時間2分以内に、相手の棒を垂直線より30度以上傾けたほうが勝ちとなります。
怪我の発生率はどのくらいだと思う? — trigggered(415 upvotes)
7本以上骨折しなければ良い日だ。 — Johoku(131 upvotes)
全員がヘッドギアを着用し、首から上への打撃は反則とされていますが、それでも激しい体当たり戦であることに変わりはありません。
「カオスでありながらシステマティック」——実は高度な戦略ゲーム
一見するとただの乱闘に見える棒倒しですが、あるユーザーは本質を突いたコメントを残しています。
日本人だけが、カオスでありながら同時にシステマティックでいられる。 — rockyhadsome(12 upvotes)
まさにその通りで、棒倒しは単なるタックルゲームではありません。防衛大の棒倒しでは、ポジションごとに明確な役割が与えられています。
攻撃陣
- 突攻:敵の棒に飛びついて倒す
- スクラム:サークルに突っ込み、突攻の踏み台になる
- 遊撃:味方のスクラムを敵から守る
防御陣
- 上のり:棒に登り、敵の突攻から棒を守る
- 棒もち:棒を支え続ける
- サークル:遊撃棒を囲んで敵の侵入を阻む
- キラー:敵の攻撃を妨害する

この緻密な戦略性は、防衛大に限った話ではありません。日本で最も東大や医学部への進学者を輩出する超進学校・開成中学・高校でも、1929年の開校以来、棒倒しは運動会の目玉競技として続いています。
開成の生徒たちは、この90秒の競技のために何ヶ月も前から作戦を練り、各チームの戦術は秘密裏に下級生へと受け継がれます。日本の中枢に食い込むエリートたちにとっても、「棒倒しの時、何組だった?」は世代を超えた共通言語なのです。この特異な文化は、2018年にニューヨーク・タイムズ紙でも「ワイルドすぎるスポーツ」として大々的に報じられました。
「唯一の勝利戦略」と政治への応用
Redditのユーザーたちも、動画を何度も見返すうちに、この競技の戦略性に気づき始めました。
オレンジチームの2人は最初の波で突入し、最初に捕まえた相手を押さえ込んでそのまま試合終了まで寝てる。唯一の勝利戦略だ。 — jayman419(208 upvotes)
首にコアラみたいにぶら下がって、体重で引きずり下ろす戦略もある。 — leeisawesome(115 upvotes)
攻撃側が有利な気がする。突っ込んでディフェンダーを弾き飛ばし、一度引いてからまた突撃できるから。 — hollywoodhank(26 upvotes)
そして最後は、こんなアメリカンジョークで締めくくられました。
政治の膠着状態はこれで解決すべきだ。 — Megatron_Griffin(101 upvotes)
上院でフィリバスター(議事妨害)を打ち破るためにこれをやってほしい。ヨボヨボ議員は強制引退になる。 — juanthebaker(25 upvotes)
「イカれている」と笑いながらも、その奥にある戦略性と熱量に魅了されてしまう。棒倒しは、日本の「カオスと秩序」を象徴する究極のスポーツなのかもしれません。
ちなみに防衛大では11月上旬に棒倒しが毎年公開されています。興味がある人はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?